治療に際して生ずる鍼刺入時の痛みは、注射を受ける際の様な鋭い嫌な痛みは生じません。その違いは注射針と鍼灸鍼の針先の形状の違いによります。注射針の先端は竹やりのような形をした鋭い刃物になっていて皮膚を切って入って行くため針先が皮膚を切った瞬間にあのピリッとした嫌な痛みが走ります。
一方、鍼灸鍼の先端は滑らかで丸くなっており、皮膚を押しつぶすようにめり込むような形で刺入されるためあまり鋭い痛みは出にくいのです。また日本鍼の場合、鍼管(シンカン)という刺入補助具が使われることが多く、その補助具が刺入時の痛みの軽減にも役立ちます。
当鍼灸院では、エチレンオキサイドガスによる滅菌処理を施した使い捨て鍼(ディスポーザブル鍼)を使用しております。一度治療で使用した鍼は、再使用することなく捨てていますので、使いまわしの鍼による院内感染(エイズ、肝炎など)の心配はありません。また、鍼の太さも髪の毛程の細さなので、注射のような痛みはありません。
鍼治療は注射や薬と異なり、体内に物質を入れることはありません。鍼という道具を使って体のある特別な場所を刺激し、その人が元々持っている回復力を引き出すだけなのです。ですから基本的に副作用はありません。ただ、治療を受けた後、軽い発熱やだるさ・痛みなど、かえって症状が悪化した感じがすることがあります。しかしこれは拘縮(凝り)を起こしていた筋肉が鍼を刺すという刺激によって急激に弛緩(ゆるむ)するために、それまで留めおかれていた血液やリンパ液等の流れが一気に回復することにより一時的に起こることで、むしろ鍼治療の効果の表れなのです。薬のような副作用や習慣性の心配はありません。
鍼灸治療は発病して日の浅いほど早く治ります。一方、発病して日の経った場合は、たいていは気長に治療を続けないと治りません。鍼治療の持続効果は、最長4~5日でなくなってしまいます。そのような理由から、治療は一週間に2回以上お受け頂ければ理想的です。しかしお仕事等の都合でご来院が無理な場合、一週間に1回の治療の定期的、継続的治療をお勧めいたします。
鍼灸治療を受けた後1~2時間ぐらいは入浴を避けてください。またアルコールを控えゆっくりお休みください。
各種健康保険(国保、社保、組合、共済、労災など)を取り扱っております。なお、保険適用には、医師の同意書が必要です。
また、交通事故保険の取り扱いをしております。交通事故による症状に対する治療はすべて保険が適用されますので、患者様の自己負担は一切ありません。手続き等、お気軽にご相談ください。
当院ではどんな小さな質問でも受け付けております。鍼灸療法、または現在のご自身の状態(慢性的な痛み)についてお悩みのある方は、お問い合わせフォームからお気軽にご相談ください。少しでも皆様のお役に立てればと考えております。